現在、日本人の約20%が花粉症にかかっていると言われています。花粉症は戦後初めて報告され、1960年代からわずか40年で激増し、国民病とも言われるようになりました、しかしながら、花粉症のメカニズムは未だ100%解明されている訳ではありません。
過ぎたる防衛反応が原因
人間の身体では、ウイルスや細菌、またアレルゲンなどの抗原が体内に侵入すると、抗体ができます。そして同じ抗原が再び侵入しようとした時に、この抗体による防衛反応を示します。これが抗原抗体反応という、きわめて自然な免疫の働きなのです。ところが、このシステムが過剰に反応してしまうと「アレルギー」となり、花粉に対するアレルギーを「花粉症」といいます。
花粉抗原侵入
アレルギー反応
花粉症発症
症状の起こり方
● 抗原抗体反応 抗原が鼻腔に入ると肥満細胞上のIgE抗体と反応する
↓
● 肥満細胞の活性化 肥満細胞が活性化されて化学伝達物質(ヒスタミン、ロイコトリエンなど)が遊離する
くしゃみ・鼻みず
鼻づまり
発症者増加の背景に、近代化のカゲ
スギ花粉症急増の原因は、戦後に大量植林されたスギが開花適齢期を迎えたこと。地球の温暖化で、春のスギ花粉飛散量が増加していること。また、大気汚染も原因のひとつで、排気ガスなどの大気中微粒子が抗体を産生しやすくし、発症を促進させています。また、舗装道路では、一度落ちた花粉が再び舞い上がり症状を悪化させます。生活環境面からは、高たんぱく高脂肪の食生活、不規則な生活やストレスなどが挙げられます。住宅やオフィスの近代化で通気性が悪くなり、ダニやカビが増加したことも理由となっています。